毒親
「毒になる親一生苦しむ子供」
ぎょっとする本のタイトルだな、と思い手に取った。
私は、昔から親兄弟との関係でうまくいってなかった。
自分の生き辛さがなんなのかまったくわからなかった。
自分の性格が悪い・頭が悪いと
言われ続けていて
そうだと思い込んで、自分も直そうと努力していた。
その頃、この本に出会った。
読んで、一言で言えば「カタルシス」。
自分の辛さはこれが原因だったのかもしれない。
長年苦しめられてきて、解決方法もわからない。
それが、これが原因ですよ、と本から教えられた。
原因がわかると、人間は不思議なもので
もう悩まなくなる。それより、どうすればいいのかということに
時間を割く。
最初は、親に対して恨みもあった。どうして他の親みたいに優しくしてくれないのだろう、他の親子関係はもっと親密だ、子供に関心がないのはどうしてだろう。。。
他の友達が羨ましかったりもした。
でも、もうそんなことはどうでもいいという気持ちになった。
親も人間なんだ。
だから同じことをそのまた親からされてきたんだ、と。
加害者はある意味被害者である、という風に考えるようになってから
私は、許す気になれた。
許すことは、距離を持つこと、という意味。
仲良くすることではないと思っている。
親の方は、未だに改まっていないが
それは仕方がないし、私は自分の人生を
同じ色で塗りつぶしたくはない。
でも、もしかしたらまだ本当の原因は解決していないのかもしれない。
未だに彼とのことが進まないのも、もしかしてこれが原因かもしれない。
正しい道なんてない。
試行錯誤しながら
それでも私と一緒に道を歩いていってくれる愛する人と
見つけていくのだと思う。
その道に意味があるんだ、と思う。