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日々の雑記ノート

トラウマとPTSD

いろいろ自分の病気関係(不安障害、トラウマ、うつ)の本を読んでいて

スッと入ってきた、とても納得した本がこれ。

 

対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD 問題と障害の正しい理解から対処法、接し方のポイントまで

 

重要なのは本のタイトルにもあるように

「問題と障害の正しい理解」

これに尽きる。

自分のことを振り返ってみても

ここが間違っているがために、うまく行かないってケースが多い気がする。

 

 なお、トラウマの患者さんに中には、「もっとひどい経験をしているけれども病気になっていない人もいるのに、自分は人間として弱いのではないか」と思ったり、「自分はたいした体験をしていないのだから、これはトラウマとは呼ばないのではないか」と思ったりする人が少なくありません。

 しかし、ここで見てきたように、トラウマの体験の影響を決めるのは、できごとそのものの衝撃度だけではなく、それを受け取る側の因子(もともと対人関係の中で安定しているか)、そして、トラウマ体験後の経過(トラウマ体験をひとりで抱えなければならなかったか)が大きな影響を与えることになります。そして、データからはトラウマ体験後に味方がいたかどうかがもっとも大きな影響を与えるということがわかっているのです。単にできごとのひどさを比較することには全く意味がなく、「その人はどのようにそのできごとを体験したか」ということが考慮すべきもっとも大切なことだと言えます。

私はたったひとりで乗り越えなくてはいけなかったし

味方になってくれる人はいなかった。

一番私の味方になってほしかった彼は、さっさと敵について一緒になって私を攻撃する方に回ったことが、何よりもショックだったし、私のこの病気を治りにくくさせている、またこの状況をこじらせてる一因だと思う。

 

 

それから、この本がいいのは、身近な人へのお願いとして、トラウマへの対処方法が丁寧に書かれていること。

すべての人が、このトラウマや精神的な病気に対して偏見を持たなくなることが

理想だけど、そんないい人ばかりじゃない。

でも、もし、あなたの大事なパートナーが病気になってしまったら、どうか、この本を読んで、寄り添って一緒に障害を乗り越えてあげてほしい、と思う。